この記事では、投資の格言を18つ紹介します。株をやったことがある人なら「あるある」と思うような格言がたくさん存在します。格言を生み出した先人たちに感心しながらぜひ楽しんでいってください。
それではさっそくいきましょう。
参考図書はコチラ↓
投資の格言を紹介する
それではさっそく投資の格言を紹介していきます。まず初めに「格言」という言葉の意味について確認。
格言(かくげん)とは、人間の生き方、真理、戒め、武術、相場、商売などの事について、簡潔に、言いやすく覚えやすい形にまとめた言葉や短い文章のこと。
引用:Wikipedia
共感できる格言、学びになる格言、それぞれあると思います!楽しみながら読んでみてください。
銘柄選びにおける格言
まずは銘柄を選ぶ際の格言。これらの格言を心得て銘柄選定に挑みましょう。
銘柄選びの格言は以下の6つ。順番に解説していきます。
他人を頼るべからず、自力を頼むべし
株式市場では、数多くの投資家が同じ土俵で戦っているが、ほかの人は全てライバルと思ったほうがいいという格言。
証券マンや評論家がいろいろな銘柄を推奨してくれますが、最後に判断するのは自分自身です。
投資は自己責任!他力本願はやめよう。
遠くのものは避けよ
特に初心者が銘柄を選ぶときは、よく知っている身近な会社を選ぶべきという格言。
「身近」とは、なじみ深い商品を作っている会社、自分が事情を良く知っている業界などです。行っている事業すら知らない会社の株を買うのは慎みたいところ。
よく知っていて応援したい会社に投資するのが本来の形。でも実際は良く知らないけど何となく買うってことをしがち。。
知ったらしまい
株は「兆し」の段階で買われ、誰もが知る事実となったときでは遅いという格言。
投資には「先見性」が必要。株価は常に未来を先取りして動きます。株価を動かす「材料」がニュースとして流れたとき、株式市場ではすでに、その材料を織り込んでいることも多々あるのです。
Twitterとかで騒がれ始めたときにはもう遅いパターンが大半。
卵は一つの籠に盛るな
一つの銘柄にお金を全部つぎ込むと、その銘柄が暴落したら大きな痛手になるため、いくつかの籠(銘柄)に入れて(分けて)おけば、リスクも分散されるという格言。つまり、分散投資のススメです。
全部の卵を一つの籠に入れて、その籠をひっくり返してしまったら、卵は全部割れてしまいます。株も同じ。
一括投資にはリスクがある。分散投資が基本のスタンス。
卵の値段高騰は止まらない。。(関係ない)
割安は割安ならず、割高は割高ならず
高い株、安い株にはそれぞれ、それなりの理由があるという格言。
例えば株価水準を測る代表的な指標にPERがありますが、これも万能ではありません。株は事業の将来性を見込んで買われる側面が強く、例え現在の業績が悪くてもいずれ脚光を浴びるであろう会社の株は高くなります。
現在ついている株価には必ず理由がある。高いから売り、安いから買いという訳でもない。
人の行く裏に道あり 花の山
その株の人気が大きく落ち込んでいるときに、あえて買う勇気を発揮すれば、大きく儲けられることもあるという格言。
通常、株で成功するには安いときに買って、高い時に売るのが鉄則。ところが株が安いときは、大体市場が冷え切っている時です。そんな中で買うことができれば大きな利益を生む可能性があります。
人の逆を行くことが投資の世界で勝ち抜く秘訣。これが難しい。
相場観における格言
続いては相場観における格言です。いかなる相場の時もこれらの格言を思い出して向き合いましょう。
相場観の格言は以下の3つ。それぞれ解説していきます。
つかぬはやめよ
負けが続くと冷静さを失い、一気に挽回しようとし、損失をさらに拡大させてしまうという格言。多くの投資家はこのような動きを取ってしまいます。
どんな達人でも勝ち続けることは難しく、成功している投資家はさっさと損切りをして損を最小限に抑える、「負け方」もうまいのです。
冷静さを失った取引は厳禁!勝ち続けるのを目指すのではなく大きな負けをなくすことを心掛ける。
損切りの大切さをまとめた記事はコチラから↓
休むも相場
市場はいつも利益を出せる状況にあるとは限らないため、たまには「様子見」も大事だという格言。
株で利益を出したら、また次の株を買いたくなるもの。相場にのめりこむ人は、ひっきりなしに売買しないと気が済まない傾向にあります。
いわゆるポジポジ病。市況が悪いときにはキャッシュで持っておくことが大事。でもそれが結構難しい。。
魚の頭と尻尾は猫にくれてやれ
株を底値で買って天井で売ろうとするのは困難なことで、他人に利益を譲ろうという心の余裕が、価値を呼ぶという格言。
魚を「頭から尻尾まで食べようとする」=株を「底値で買って天井で売ろうとする」こと。投資家ならだれもが夢見ることですが、これがいかに困難化はやってみればすぐにわかること。
端から端まで利益を取りたくなってしまうものだけど、そこは欲張らずに行こう。
ししゃもの頭と尻尾は自分で食べます、猫にはやらん。頭からいく派?それとも尻尾から?
売買タイミングにおける格言
続いては売買タイミングにおける格言。売り買いが発生する際に肝に銘じておきたい格言です。
売買タイミングの格言は以下の7つ。順番に解説していきます。
売りは早かれ、買いは遅かれ
簡潔に言うと、利益が出たら早めの利益確定がオススメであるという格言。
株は一般的に「買うのは簡単だが、売るのは難しい」と言われています。誰しもが買った株が値下がりしたとき、「損を取り戻したい」気持ちを抑えて損切りするには勇気が必要です。逆に利益が出ているときは「まだ上がるかも」とさらに欲が出てしまいます。しかも上昇と下落では、明らかに下落のスピードの方が速いケースが多く、その分、買い時より売り時のチャンスの方が少ないと言えるのです。
感情的にトレードすると損切りを躊躇し利確は遅くなる。欲を抑えて利益確定にいそしもう。
山高ければ谷深し
上昇しすぎた相場は、崩れたときの反動が大きくなるという格言。
株価は上昇、下落を繰り返し、一方向ばかりに動くことはありません。「山高ければ谷深し」の逆で「谷深ければ山高し」という言葉もあります。これを投資戦術に応用したのが「自律反発狙い」の買いになります。
”自律反発狙いの買い”
相場や株価などが急落したり下落が続いてある一定水準に達すると、行き過ぎに対する警戒感から自律的に値を戻すことがある。この特性を見越して買いを入れることで、リバウンド狙いの買いと呼ぶこともある。
引用:野村証券
上がりすぎた株は下がる時のスピードもすさまじい。この怖さは肝に銘じておきたい。
山高ければ谷深しのチャート例↓
恐るべし。。
高値掴みする前に乗りたい方へ向けた記事↓
押し目待ちに押し目なし
相場の勢いが強いときは押し目らしい押し目もなく、買いそびれることもあるという格言。
上昇局面でも、一本調子で上がることは珍しく、利益確定の売りに押されて安くなる場面が出てきます。これが「押し目」と呼ばれ、相場が強いときの絶好の買いタイミングとなります。しかし、相場の勢いが強いときに押し目らしい押し目が来ないパターンも多いのです。
ここで全く参考にならない格言をひとつ。「買いたいときが買い時」
利食い千人力
ある程度利益が出たら素早く決済して利益確定するのがおすすめという格言。
買った株が上がっているときは「まだまだ上がる」と欲が出て、実際、利益確定後にさらに株価が上がって「悔しい」思いをすることもあります。ただ、そんな時は「損をするよりマシ」と割り切ることも必要なのです。
大きく勝つことよりも大きく負けないことが大切。少しの利益を取れただけでも大万歳!
見切り千両
塩漬けは資金面でも制限が出てくるので、総じて損切りがいいという格言。
損を抱えたときの対応は投資家によって違いますが、「いつか回復するのでは」と淡い希望を抱いて持ち続ける人もいれば、潔く損切りする人もいます。
最初の方向性によって変わって来るとは思うけど、塩漬けは機会損失につながるから極力控えたい。
夜明け前が一番暗い
株価は株が下がっても会社が倒産しない限り、いつか反転し、下がったところで買う勇気のある投資家が大きな利益を手にするという意味を持った格言。
夜明け前=株価が下がり切った状態を指します。しかし、そろそろ「夜明け前」と思っていたらまだ序の口で、さらに暗くなるというリスクも併せ持ちます。
株価が反転する前の兆候として「絶望感」がいいヒントになるのかもしれない。
もうはまだなり、まだはもうなり
「もう天井だ」と思っても、株価がさらに上がったり、「まだ上がる」と思ったところで反転したりといった現象を表した格言。
株価の先行きを予測するのは難しく、そこに投資の難しさがあります。
完全な予測をすることは不可能であるということを前提に心に余裕をもって投資しよう。
投資スタイルにおける格言
最後は投資スタイルにおける格言です。大前提の上でこの格言を心に刻みましょう。
投資スタイルの格言は以下の2つ。解説していきます。
けなり売り、けなり買い、なすべからず
ほかの投資家が儲かったという話を聞き、自分もその人をまねて取引を行うことは禁物であるという格言。
「けなり」とは、うらやむという意味の古語で、上記の取引を「けなり商い」と言います。この場合は投資スタイルが確固たるものではないため、失敗しやすくなるでしょう。
他の投資家をうらやんで、まねて売買をしても勝てる投資家にはなれない。
古語辞典で調べてみよう、「けなり」。
命金には手をつけるな
株取引は「命金を使ってはならず、余裕資金で行え」と戒めた格言。
「命金」とは、生活費など使う予定のあるお金のこと。市場は自分の思い通りには動きません。生活資金で株を買い、思惑と違う結果になれば生活が立ち行かなくなり、精神的な余裕も失ってしまいます。
株は余裕資金で行おう!もっと言えばなくなってもいいお金でやるぐらいの気概が必要。
まとめ
今回は、投資の格言を18つ紹介しました。最後までご覧いただきありがとうございました。
投資の格言も色々あって投資をやったことある人にとっては面白いものではないかなと思います。面白いに加えて「学び」があるのも格言のいいところです。
先人たちの残していった格言から「勝つ投資家」になるべく日々成長していきたいものです。
今回参考にした本は、投資初心者にとてもおすすめの本です。私も個別株を始める際に、一番初めに読んだ本で、初心者に分かりやすく丁寧に解説されている本です。
こちらからチェックしてみて↓
個人的に心に留めておきたい格言は「休むも相場」
ポジポジ病はなかなか治らない難病だなあ。
ではまた。
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