今回は株価天井のサインのまとめ記事です。
主に短期取引での目線にはなりますが、投資全般に役立つ知識かと思いますのでぜひ最後までご覧ください。
早速本記事の結論に参りますが、結論は
出来高が増えてきて陰線をつけたら短期的に天井の可能性が高い
です。
その理由を、実際のチャートを見ながら解説していきます。
出来高が増えてきて陰線をつけたら短期的に天井の可能性が高い
それでは実際のチャートを見ていきましょう。
こちらの銘柄は、北海道電力(9509)。この銘柄がまさしく教科書通りの動きをしているとのことで、こちらのチャートを見ながら、なぜ「出来高が増えてきて陰線をつけたら短期的に天井の可能性が高いのか」を考えていきます。
この銘柄は、2024年1月から下落が始まる=天井をつける5月末までで株価が大体3倍ほどにググぐんと上昇していた銘柄です。
こういった上昇銘柄に、
今から入っていいのかなぁ
そろそろ売った方がいいのかなぁ
といったシチュエーションになったときに「どう立ち回ったらいいのか」を考えていきたいと思います。
天井をつけているのは、5月末。この日に、
- 陰線をつけている
- 出来高もかなり増えている
といった条件が重なっていることが分かるかと思います。
この上昇局面、波に乗っている状況をモメンタムといいます。銘柄にすごい注目度が集まっている状況、この局面でチャートがどう動いているかに注目してみます。
この注目が最高潮に集まった5月末が赤枠で囲ったところになるのですが、この日は「陰線」をつけていることが分かります。
画像上にもありますが、陰線とは「株価が最初に付けた価格より終わった価格の方が安い」ことを指します。
そして、出来高が上昇している局面で陰線をつけた結果、それ以降の株価は下落を続けていることが、上記チャートから読み取れます。
ほかの銘柄も見てみましょう。
こちらは三菱重工(7011)のチャートです。
こちらのチャートで注目すべきポイントは「出来高」にあります。
改めて、出来高というのは「株の売買の数量のこと」を指します。ですので、出来高が増えている=売買している人が増えている。注目度が上がれば上がるほど人気になっていく。そして株価は売買が増えていって出来高が伴って上昇していくといった流れになります。
- 売買をする人が増えると出来高が増える
- 出来高が増えると注目度が上がり人気になる
- 人気になりさらに買われると株価は上昇する
下落局面を拡大した画像になります。
この局面を見てみると、天井では陽線ではありますが上髭をつけていることが分かります。そしてその後は陰線、下髭もつけて下落下落下落。。。
上髭は、「その日一日買いが続かなかったとき」につくものであり、そもそも上髭をつけている時点で下落のサインが見えてきます。
三菱重工のチャートでは、天井でガッツリと上髭をつけていることが分かります。
ちなみにですが、本当の上昇局面ではそこまで上髭をつけることがありません。(これ結構大事)勢いがあるときはきれいな陽線をつけて陽線陽線陽線↑↑↑と続いていきます。
赤枠の前日部分で「十字」が出てくるので、少し雲行きが怪しくなってきます。
十字をつける→上髭をつける→陰線をつける
これも天井付近で見られる分かりやすい下落のサイン、動きになります。
こういったサインを知っていれば、このような状況に出くわしたときになんとなくでも不穏な空気感を感じ取ることができるようになるはずです。
そして、出来高が高いほうが信ぴょう性は高くなります。出来高がいつも通りで上髭をつけたとしても確信度はそこまで高くなりません。
ですが、先ほどの三菱重工のチャートのように、明らかに出来高が上昇してきている局面では、より信ぴょう性が高くなります。
続いて、「十字線」についても少し説明をします。
この十字線は、上か下に転換するときに見られるロウソク足で「迷っている」相場の動きを表すものになります。上昇局面で十字が現れたときは下落に転ずる可能性が高いですし、一方で下落局面で十字が現れた際は反転の可能性が高くなると言えます。
こちらの銘柄は、さくらインターネット(3778)です。こちらの銘柄に、分かりやすく「十字線」が現れています。
拡大してみるとご覧の通りです。でかい十字線を付けた後に大きな陰線、そしてその後は陰線陰線陰線、、、と何連続で陰線つけるんかといった具合に下落していることが分かります。
以上、株価下落のサインについていろいろと解説してみました。
おわり。
おわりに
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、「株価天井のサイン」をテーマに記事を書いてきました。何か少しでも参考になるところがあれば幸いです。
今回参考にさせていただいたのは、上動画。いつもお世話になっております「株の買い時を考えるチャンネル」さんです。シンプルでとても分かりやすく、昔から参考にさせていただいております。
最近も、書籍の紹介やチャートの味方の解説動画なんかを参考にさせていただいていて、今回もタメになる内容だなと思ったので紹介させていただきました。
それでは最後に改めてまとめてみましょう。
株価新高値近辺+出来高の増加+陰線=短期目線での天井の可能性が高い
なぜこのような値動きをするのかを考えてみると、このような流れになっていると考察できます。
出来高が増加する=注目度が上昇し、トレンドやニュースになる。そしていろんな人が参戦してくる。そしてそして普段触っていないような人も参戦してきた結果、最後にはバランスが崩れ爆発的な出来高をつけることが多くなります。
今回の話から、学ぶこととすれば「株価上昇局面で上髭、十字線、陰線が発生すると天井の場合が多い、そして出来高が大きければ尚その可能性は上がる」ということです。
投資は短期目線ではなく長期目線で淡々と行うのが最適解だというのは重々承知ですが、その中でも短期目線の知識を持っておくことで、リテラシーは上がるし、何事も「知っておいて損はない」と思います。
出来高と陰線、十字線、注目してみましょう。
短期でも株価が下がるのは嫌だなぁ。半導体もどってきー。
ではまた。
コメント