石丸構文とは何か?解説します【サブウェイ】

タメになる話

今回は、2024年東京都知事選を終え話題になった、石丸伸二さんの「石丸構文」をテーマに一記事を書いていきます。

東京都知事選挙で165万票以上以上、得票率24.3%を獲得し、2位に入った前安芸高田市長の石丸伸二氏が、ネットのおもちゃにされているのはご存じでしょうか?

都知事選開票特別番組で「また同じ質問ですか?」「もう一回言え、ということですか?」といった、質問に対して質問で返すなどの噛み合わないやり取りが注目されています。

きっかけはタレントのふかわりょうさんのXでの投稿。これがきっかけで「石丸構文」としてコメント欄を中心に大喜利が大いに盛り上がる事態となりました。 

サブウェイ店員:「パンの種類はいかがいたしますか?」

石丸伸二:「え…種類ってなんですか?」

サブウェイ店員:「あ…選べるので…」

石丸伸二:「あなたプロですよね!?お金をもらってそこに立たれているプロの従業員ですよね?」

サブウェイ店員:「あ…いや…パン…」

石丸伸二:「YESかNOかで答えてください。答えられますよね?あなたはプロの従業員ですよね?」

こういった具合に石丸構文が進次郎構文に続く政治家ネットミーム化しているのです。

本記事では次の3点について解説していきます。

ポイント
  • 「出来の悪い生成AIみたいだった」by古市氏
  • 石丸氏は人によって対応を変える嫌な奴?
  • ちょっと何聞かれているかわからない人への対応3選

それでは参りましょう。

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「出来の悪い生成AIみたいだった」by古市氏

まずは「出来の悪い生成AIみたいだった」by古市氏についてみていきます。

石丸構文の元ネタとなったのが2つあり、まず7月7日に放送された日本テレビ系列のネット番組での、社会学者の古市氏とのやりとりと、同じく7月7日に放映されたフジテレビ系列「Mr.サンデー」での元乃木坂46山崎氏とのやりとりがあります。

まず古市氏とのやりとりはどのようなものだったかというと、選挙に善戦するも小池百合子氏に敗れた石丸氏との中継でのやり取りが噛み合わず、ネットで問題となっていました。(炎上してました)

古市さんは石丸さんに対して、出口調査の結果についての感想として、「視聴者とか都民からすると何となく蓮舫さんが2位で石丸さん3位だと思っていた人が多いと思うんですけれど現状出口調査を見る限りどうやら石丸さんが2位らしい。これを聞いたときちょっと嬉しかったですか?」と質問をしていました。

これに対して石丸氏は、「さっきも申しあげたとおり勝ち負けなどというあくまで候補者目線の小さな話をしていないんですね。よろしいですか?これはメディアに対する苦言ですよ?そういう煽り方をするから都民・国民の意識がダダ下がりなんですよ。いい加減わかってください。」という風に返しました。

そしてこの放送のあと、古市さんはxでこの会話に言及していて、石丸さんのことを「出来の悪い生成AIみたいだった」という風に揶揄していました。

投稿を抜粋すると、「日曜日に日本テレビの選挙特番で、東京都知事候補だった石丸伸二さんと初めて話しました。中継のせいなのか、出来の悪い生成AIみたいな話ぶり、という印象でした。いや、今時ChatGPTでももっとスムーズに会話できるので、面白かったです。本来は聡明な方でしょうから、そういう戦略だったんでしょうね。」と投稿していました。

この投稿に対してもネットでは賛否両論でかなり分かれている印象でした。そしてこのやり取りに対してフリーアナウンサーの古舘伊知郎さんは、自らのYouTubeチャンネルで「俺の感覚で言うとね、古市さんも何であんな風に言うのかな?というのが正直なところ。」と苦言を掲げ、「落選して2位で嬉しかったか?という質問は俺は聞いたことがない…」という風にコメントしていました。

問題となった動画↓

かねかね
かねかね

このやりとり、生で見ていけどかなり不毛だったな。。(笑)

石丸氏は人によって対応を変える嫌な奴?

続いて、石丸氏は人によって対応を変える嫌な奴?についてみていきます。

もう一つ元ネタになって石丸さんが非難を浴びたのは、7月7日に放送されたフジテレビ系列の「Mr.サンデー」の元乃木坂46の山崎氏とのやり取りになります。

山崎さんからの質問を受けた際には、石丸氏は「前提が正しくない」と指摘するなどしていました。これに対して、質問を鼻で笑いながら頭ごなしに否定することに「嫌悪感を抱いた」というコメントが溢れていた一方で「山崎さんが不勉強だから仕方ない」というような意見もあり、これに関しても賛否両論となっていました。

一方で同じ番組の中で、元大阪市長で弁護士の橋下徹さんの質問に対しては、真摯に受け答えをしていたという印象を受けた方が多く、「人によって態度を変えるような人間を信用できるか!」といった辛辣な意見が寄せられています。こういった一連の流れから質問者への回答として、

  • 質問に対して質問で返す
  • 前提や定義を確認する
  • 「さっき答えた」という

こういった対応がパワハラ気質だと言われて、「石丸構文」という風に揶揄されています。

そしてYouTubeチャンネル「ReHacQ」の生配信に出演した際に、ReHacQプロデューサーの高橋さんから「なぜ開票特番でブチギレていたのか?」と尋ねられており、それに対して石丸さんは「常にコミュニケーションの基本でミラーリングをする。善意に対しては善意で返すし敵意に対しては敵意で返す。相手が真剣に調べてきている時は見合ったクオリティを担保して返す。」と自身のコミュニケーション術を述べていました。

また7月14日に出演したTBS系列「サンデー・ジャポン」で取材を受けた際に石丸構文について「ちゃんとした質問に対してはしっかり答える。そうなっていないところについては、この場で言うべき質問ではなかったと分かるように対応しています。一番悪いのは4年後にメディアがまた繰り返すこと。今回あれだけやれば次は絶対に同じことをやらないと思います。」と述べていました。

そして、ふかわりょうの「サブウェイ注文できるかな…」の石丸構文が大喜利状態が続いていることを知った石丸さんは「めっちゃ面白いじゃないですか!逆に僕はサブウェイの注文は早いですよ(笑)」という風に笑いながら回答していました。

かねかね
かねかね

こうやって見てみると、石丸さんの回答は一貫していて筋が通っているな。

石丸さんという人物、石丸構文に対する世間の印象としては「質問者の気持ちを汲み取ることができないパワハラ気質」という印象を与えているのかもしれません。「言っていること自体は間違ってはいないかもしれないけど、言い方や聞き方ってもんがあるでしょ!」といういのが世間一般の評価なのかなと思います。

ただこの件について、正反対の印象を持っている人も結構いるかなと思います。(石丸さん支持派の人は特に)

かねかね
かねかね

私もその一人。

石丸さんは相手の質問の意図を頑張ってくみ取ろうとしているけれど、「ちょっと何を聞かれているかを分かっていない?」から聞き返している。そういう面もあるのではないかと考えてみたらいろいろと見えてくるかもしれません。

ちょっと何を聞かれているかわからない人への対応3選

ということで最後は、ちょっと何を聞かれているかわからない人への対応3選についてみていきます。

石丸さんのように英語圏でもバリバリ仕事ができる方は、相手の質問には「何か意図があるのだろう」と思って相手の意図を汲んでコミュニケーションをとろうとする方が多い印象です。

例えばサブウェイで「パンの種類はいかがいたしますか?」と聞かれれば「自分が食べたいパンの種類が聞かれいる」という意図が分かるので的確に質問に答えることができます。石丸さんがサブウェイの注文がめちゃくちゃ速いというのは店員さんの質問の意図が分かるからです。このように質問の意図が分かれば的確に答えられますが、ほとんど多くの人というのはそもそも質問の意図などなく(メディアにもこれが言える)、漠然と何となく聞いていることの方が圧倒的に多いという印象があります。

例えば、「○○についてどう思いますか?」みたいな質問が多く散見されます。

「性転換手術についてどう思いますか?」とか「退職代行についてどう思いますか?」とか「挨拶をしない自由についてどう思いますか?」とかが例として挙げられます。

かねかね
かねかね

どう思いますか?って質問、ついついしちゃいがちだし、自分がされた時に確かにどう答えたらいいかに困るかも。

これらの質問はよくあると思いますが、漠然とし過ぎて何を答えればいいかわからない質問だらけだと思います。そうではなくて例えば、「近年は退職代行を使う若者が増えていますが、もし今佐藤さんが新入社員だとして退職代行を使うメリットを上げるとするならばどんなものがありますか?」というように質問を具体的にする必要があるのです。

こういう風な質問をする質問者の意図としては、「退職代行を使う人の心理を知りたい」という目的があって、それを明確化するような質問になっているわけです。

どういう質問を投げかければ知りたいことを知れるのか。

ここを思考して質問できる「質問のスキル」は非常に重要になってきます。しかしほとんどの方はスキルだったり勉強をしたことがないので、そもそも何を知りたいのかということが漠然としていて、質問も漠然としているという場面がほぼほぼ9割かなと思います。

そして石丸さんのように、漠然とした質問に対して逆質問をすることで相手が何を聞きたいのかわかっていないと言いうことに気づかせるという方法も一理あるのではないかなと思います。

そしてそれ以外にも返し方はいろいろあるとのことで、長々といろいろと説明してきましたが、最後に「ちょっと何を聞いているかわからない人への対応3選」を紹介していきます。

「石丸構文についてどう思いますか?」

この問いに対しての対応を3パターン紹介します。

石丸構文

まず一つ目は、石丸構文です。

石丸構文は、相手の質問の意図を明確化したいときに使用します。

「石丸構文についてどう思いますか?」といった問いに対して石丸構文では、

「どう思うのか?というのは、私自身がどういう背景で石丸構文を使っているのかという意味でしょうか?」とか「あー、あのサブウェイの大喜利のことですか?あれはめっちゃ面白いですよね」

といった風に回答します。こんな感じで出来るだけ状況を特定してそれに対する見解はその時の背景を述べるということを行うと角が立たずに良いかなと思います。

沢尻構文

続いて2つ目は、沢尻構文です。

沢尻構文は、特に意見も知識もない、興味関心もないときに有効なものになります。

「石丸構文についてどう思いますか?」という問いに対して沢尻構文では、

「別に…特にありません。」

と回答しましょう。

この話題に興味も関心もないときに「○○についてどう思いますか?」という風に聞かれるのが案外困ることもあるわけです。そして何とか無理やりひねり出そうとした結果ちょっと脈略と関係のないことを言って滑った時の気まずさといったらありません。そんなときは「知識がないのでわかりません」というのを許す文化があってもいいのではないでしょうか。

進次郎構文

最後は、進次郎構文です。

進次郎構文は、角を立てずにいい感じに乗り切りたい、つなぎたいときに有効な一打となります。

「石丸構文についてどう思いますか?」と聞かれた時に進次郎構文では、

「石丸構文についてどう思うか?それは重要な問いです。石丸構文というのは構文なんですよ。構文だからこそ石丸構文なんです。そして石丸構文があるからこそ言葉が生きるのです。だから石丸構文について考えることは大切なのです。」

という風に回答しましょう。

進次郎構文のポイントとしては、まずは相手の質問を復唱氏「それは重要ですね」ということで相手を気持ちよくさせる効果があります。仮に質問者の質問がつまらない質問だと思っても、とりあえず笑顔で復唱しましょう。また「だからこそ」「そして」といった接続詞をムダに多用することで「何か筋の通った話をしている感」というのを装うことができます。

かねかね
かねかね

進次郎構文、、最強すぎる、、、。

過去に進次郎構文についても解説しています↓あわせて読んでみてください。

ぜひこれらのテクニックを日常でさりげなく使ってみてはいかがでしょうか?お試しあれ。

ちなみに質問させて相手の無知に気づかせる質問法のことを「ソクラテス式問答法」といいます。これは紀元前5世紀ごろに影響力のある人たちに弁論術を教えている人たちのことを「ソフィスト」というのですが、ソフィストたちは聞き手たちを楽しませて好印象を与えて人を説得するような修辞のテクニックを伝えていたのですが、ソクラテスは「それは本質的な知ではない」として自分の頭で考えるように質問をしていきました。ただソクラテスというのは若者を堕落させたとして最終的には死刑となってしまいました。これはもう2500年ほど前の話にはなりますが、余りにもソクラテス的であると老害から反感を買ってしまうのは歴史が証明しているので、「沢尻構文」や「進次郎構文」などもうまく織り交ぜながら使っていくのが賢いと言えるでしょう。

今回参考にさせていただいた動画↓

謎解き統計学|サトマイ
【公式】石丸伸二のまるチャンネル
石丸伸二(前安芸高田市長)の公式チャンネルです。 色々な動画を配信していきます。 ※切り抜き・まとめ動画について 当チャンネルの動画を利用した切り抜き・まとめ動画の作成は許容します。ただし、動画の転載に当たる行為は禁止します。 また、切り抜き・まとめ動画を公開する場合は、概要欄に元となる動画のタイトルとURLを必ず記...

おわりに

今回は、石丸構文について解説してきました。最後までお読みいただきありがとうございました。

ネットを中心に注目を集めた石丸さん。選挙後にはなぜかメディアでも多く扱われ、メディアのいいように切り取られ、石丸構文と揶揄されながらも注目を浴びることになっていましたが、そこについて深く考えてみる記事となりました。

テレビで流れた映像だけを見て、反射的に「なんか怖い」「いやな感じがする」と決めつけてしまうのは、メディアの怖いところを表していますし、聴衆側の汲み取る能力の低さが露呈してしまっているのかなとも思いました。

しっかりと自分自身で考え、世の中で何が起こっているのか、問題意識をもってアンテナを張れればいいのになと思っています。

それにしても石丸さん。今回の東京都知事選で「選挙」というものをエンタメ化させることに関してはかなりいい影響を与えたのではないかなと思います。

私自身も選挙演説なんぞ生まれて初めて自分の意志で足を運んで見に行きました。真っ当な人間が政治に携わる。ここに信頼をし日本を一緒によりよくしていきたい。関心のある層は今回の選挙でこの思いを一丸となってもてたということだけでも結構な収穫だったのではないかなと思います。

改めてメディアの悪いところが露呈、国民の意識の差も露呈、いろいろと考えさせられることはありますが、今後の石丸伸二、東京、そして日本の動きに関心をもって注目していきたいところです。

最後にめちゃくちゃどうでもいい情報ですが、石丸伸二さん。YouTube上ではマリオカート実況者とマリオカートで遊んでいました(笑)

サワヤン ゲームズ

しーんじ!しーんじ!

ではまた。

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