負ける投資家の売り心理

投資・お金
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はじめに

損切りができないみなさん、こんにちは。(私も苦手です、できません)

この記事では、こちらの本を読んでいて出てきた、投資家の売りの心理が描かれた面白い小話を紹介します。

(出典:Amazon kindle)

この本はとても分厚く、丁寧に細かく投資について様々なことが書かれているのですが、

今回はその中でも「投資家が売りの判断を迫られた時の思考」を描いた小話を紹介していきます。

アニメーションでもつけてお伝えすればより分かりやすいのですが、今回は文字だけで何とか想像しながら読んでみてくださいませ。

七面鳥の話

ある少年が道を歩いていると、一人の男が七面鳥を捕まえようとしているところに出くわした。

男は罠を仕掛けていて、それは大きな箱の上に扉が付いただけの粗末な道具だった。その扉はつっかえ棒で開かれた状態で、そのつっかえ棒には一本のひもが縛り付けられ、それは数十メートル先に隠れている男にまでつながっていた。

七面鳥をおびき寄せるためのトウモロコシが、箱まで続く細い線上にちりばめられていて、箱の中にはさらに多くのトウモロコシが置かれていた。十分な数の七面鳥が箱の中に入ったところでつっかえ棒をひもで引っ張ると、扉が落ちて閉まるという仕組みだ。ただ、ひとたび扉が閉まると、その扉を開くには男が出ていく必要があるため、まだ外をうろついているほかの七面鳥は驚いて逃げてしまう。だからつっかえ棒を引くのは、できるだけ多くの七面鳥が箱の中に入ってからにしなければならなかった。

ある日、男の箱の中には12羽の七面鳥がいた。ところがそのうちの1羽がふらふらと箱の外に出てしまい、残り11羽となってしまった。

「しまった、12羽が中にいたときに、ひもをひいておけばよかった」と男は言った。

「もうちょっと待ってみよう。またさっきの鳥が箱の中に戻るかもしれない」。

先ほど逃げた七面鳥が再び箱に入るのを待つうちに、さらにもう2羽が箱から出てしまった。

「11羽で満足しておきゃよかったな」と男は言った。

「あと1羽だけ戻ってきたらすぐに、ひもをひこう」。

その間にまた3羽が歩いて箱から出てしまっても、男は待ち続けた。一度は12羽まで増えたのだから、たった8羽であきらめるのが嫌だったのだ。

男は、最初に箱に入っていた七面鳥のうち何羽かが戻って来てくれるかもしれないという希望を捨てることができなかった。

ついに、箱には最後の1羽しか残らなかった。

「奴が出ていくか別のが入ってきたら、今日は終わりにしよう」。

そして最後の1羽は、箱から出て仲間の元へと戻っていき、男は手ぶらで家路についたのだった。

(引用:オニールの成長株発掘法)

この話から学べる事

投資家の心理もこの男の心理とよく似ている。もっと箱の中に七面鳥が戻ってくるかもしれないと希望を持つのではなく、すべての七面鳥が逃げて手元に1羽も残らない可能性を恐れなければならないのだ。

(引用:オニールの成長株発掘法)

本書でも言っているよう、「もっともっと」となってしまうのではなくリスクを頭に入れて行動をしなければなりません。

この話に出てくる男は、最初の11羽の時に終わらせていれば、11羽もの七面鳥を家に持ち帰ることができました。

しかし男は11羽も手に入る状況にあるのに(投資家でいうと利益が結構出ているのに)、「もっと欲しい」という欲が出て、結果としてあれよあれよといううちに減っていってしまい、ついには1羽もいなくなってしまったのです。

このような状況、思考を私たち投資家の目線から見ても、痛いほどわかる人もいるのではないでしょうか?

(私は本を読みながらわかるわかるとうなずきまくりました💦)

要は、この七面鳥の話と標準的な投資方売りの状況に迫られた時の思考が同じであるということです。

逆に考えれば、この標準的な思考をするのではなく、少数派の思考(この話でいうとある程度の利益が出ているところで撤退する、増える期待を描くのではなく減るリスクも頭に入れる)ことができれば、投資の世界で勝っていけるということです。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は投資家の売りの心理を描いた小話を紹介しました。

いかがでしたでしょうか?

このような小話からでも学べることはたくさんあると思います。

希望を持つことも大事ですが、リスクも頭に入れる。これが今回の学びです。

日々の生活、投資に活かしていきましょう。

ではまた👋

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