手と足と目と口、一番偉いのは誰か?

本の紹介
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はじめに

「手と足と目と口、一番偉いのは誰?」

今回の記事は、こちらの本『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』の中に出てきた小話の紹介記事となります。

(ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集)

多くの成功者が存在する「ユダヤ人」。

そのユダヤ人たちに読み継がれる「タルムード」という書物を分かりやすく翻訳してくれた本書の中から、小話をひとつ紹介いたします。

直接的にお金の話というわけではないですが、この小話から日本人に足りないものが分かり、そして考えさせられる内容となっています。

では、いきましょう。

(以下本書引用)

手と足と目と口、一番偉いのは誰?

人間には足が二つ、手は二つ、目は二つ、耳は二つ、鼻の穴も二つと重要なものはすべて二つある。

ところが口は一つしかない。

このことをユダヤ人は、「なぜなのか?」と、古来から議論をしてきた。

そこでこんな説話を紹介しよう。

ある国の王様が、不治の病に侵された。

どんな医者もこの病を治せず、王様はどんどん衰弱していくばかりである。

そんな折、ある祈祷師が通りかかって、病気の診断をした。

祈祷師
祈祷師

この病気を治すには、世界で最も手に入り難いといわれている、母ライオンのお乳を飲ませるしかありません。

そこで、

偉い人A
偉い人A

母ライオンのミルクをとってきたものには、どんな褒美でも取らせる!

とお触れが出された。

とはいえ、母ライオンは、子供を守ろうとして、近づく者を皆咬み殺してしまう。

褒美は魅力的だったが、国中の人間は怖がって、ライオンのミルクなどとても取りには行けなかった。

しかし、村に住んでいた一人の若者がこれに挑んだ。

彼の目と耳が相談し、一頭の母ライオンを見つけた。

いろいろ考えが末に、母ライオンに羊の肉を与えて一歩近づき、次の日も羊の肉を与えて一歩近づき……と、これを何日も繰り返して近づく方法を思いついた。

若者はこの方法を勇気をふるって実行に移した。

そして何日も繰り返して、両手、両足、両目は、母ライオンの乳房の所にまで近づいた。

若者はついにライオンの警戒心を解き、母ライオンの温かで新鮮なミルクを取ることに成功した。

ところが、いざ王様のところにミルクを持って行こうとしたとき、両手と両足と両目が喧嘩を始めた。

両目
両目

このオレが母ライオンまでの距離を正確に目測し、一歩一歩近づくことができたんだ。

だからこのオレが一番たくさん褒美をもらうべきだ。

両足
両足

何を言う。このオレがいたからこそ、もしライオンが襲ってきても逃げることができた。

一番大切な役割だ。もちろん、一歩一歩近づいたのもオレだ。

だからオレが一番たくさん褒美をもらうべきだ。

両手
両手

何を言う。母ライオンの乳を搾ったのは、このオレだ。それこそ一番大事な役割じゃないか 。

三人の論争を聞いていて、今まで何もしなかった「口」が、初めて口を開いた。

口

両手も両足も両眼も言っていることは全然なってない。

このオレこそが、一番たくさん褒美をもらうべきだ 。

これには、両目、両足、両手も大反論する。

両目
両目

何を言っているんだ!

両足
両足

お前は何もしていないではないか!!

両手
両手

したがって、お前の褒美は何もないぞ!!!

ところが、ミルクを王様に届けたときに、口が勝手に叫びだした。

口

王様、ここに犬のミルクを持ってまいりました。

これで王様の病気は直ちに全快するはずです。

この言葉に王様は大激怒。

王様
王様

母ライオンのミルクを持って来いと言ったはずだ。

なのに犬のミルクを持ってくるとは何事だ!

ふざけた野郎だ、即刻処刑せよ! !

両目、両手、両足は、王様の剣幕に震え上がり、

両目
両目

おい、何とか言ってくれ。

両足
両足

頼むから。

両手
両手

本当のことを言ってくれ。

と、口に懇願した。

口

それみろ。口こそが一番重要なのだ。

褒美は全部オレがもらうぞ、いいのか?

「それみろ。口こそが一番重要なのだ。褒美は全部オレがもらうぞ、いいのか?」

両目、両足、両手は、しぶしぶ頷くしかなかった。

口こそ最大の武器である

いかかだったでしょうか?

以上が、今回紹介した小話「 手と足と目と口、一番偉いのは誰? 」でした。

この物語から分かることは、結局は最後は口が支配できるという点

目や耳や足や手が何をやろうと、口が言ったことがすべてであるということです。

この小話では、口こそ最大の武器であるということをストレートに伝えているのです。

いろいろやってきた両目、両足、両手でしたが、最後にすべてを握っているのは「口」の存在でした。

他の付属機関は従うしかないといった状況。

この話から何を学ぶか?

私たち日本人は、この話から何を学べばよいのか。

本書でも言われている事として、「日本人はプレゼン力を磨け」というのが挙げられます。

日本人は発信力が弱い。

そしてパフォーマンスに弱く、質問をしたり発信をするのを苦手としています。

プレゼンは中身ももちろん大事ではありますが、それ以上に相手を魅了し、説得力のあるパフォーマンスが重要になります。

そして発信力を磨くということは、そういったパフォーマンスを磨くことも含みます。

パフォーマンスや言葉の威力は凄まじいものであり、これを存分に活かしていこうということです。

最後に

今回は「タルムード」の小話のひとつを紹介しました。

・口こそ最大の武器であるという教訓。

・日本人は、プレゼン力・発信力を磨けということ。

最後になりますが、発信力という点ではこのブログも該当すると思います。

発信するのが得意ではない、あるいはそのような環境に置かれていない日本人の中で、発信力を磨いていけば一つ抜きんでた存在になれるのではないかとより感じました。

お金についての内容を主に発信しているこちらのブログですが、今回は直接的にお金の話ではないもののこのような話を取り上げました。

「発信力・プレゼン力」鍛えていきたいですね。

今回紹介したこちらの本には、お金についての小話もたくさん載っています。

まだまだ面白い小話がたくさんあるので、また紹介していけたらなと思ってます。

ではまた👋

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