突然ですが、あなたは「自己肯定感」高いですか?自分に自信はありますか?
今回はそんな「自己肯定感」がテーマの記事を書いていきます。
すでに自己肯定感が高い方も、そうでない方も参考になるところがあるかと思いますので、ぜひ最後まで見ていってください。
それではさっそくいきましょう。
自分の自己肯定感を知ろう
さっそく、まずは自分自身の自己肯定感がどのくらいあるのかを見てみましょう。
自己肯定感測定スタートです。
次の1から10の質問それぞれに「強くそう思う」「そう思う」「そう思わない」「強くそう思わない」の4つの選択肢から自分の答えを1つ選んでメモをしてください。
- 私は、自分自身にだいたい満足している。
- 時々、自分はまったくダメだと思うことがある。
- 私にはけっこう長所があると感じている。
- 私は、他の大半の人と同じくらいに物事がこなせる。
- 私には誇れるものが大してないと感じている。
- 時々、自分は役に立たないと強く感じることがある。
- 自分は少なくとも他の人と同じくらい価値のある人間だと感じている。
- 自分の事をもう少し尊敬できたらいいと思う。
- よく、私は落ちこぼれだと思ってしまう。
- 私は、自分のことを前向きに考えている。
以上で質問は終わり。
そして次のやり方で1から10の答えを採点してください。1,3,4,7,10は「強くそう思う」が4点、「そう思う」が3点、「そう思わない」が2点、「強くそう思わない」が1点。2,5,6,8,9は「強くそう思う」が1点、「そう思う」が2点、「そう思わない」が2点、「強くそう思わない」が4点。
採点が終わったら、すべての得点を足し合わせてみましょう。10~40の間で結果が出るかと思います。
ちなみに私は38点でした。
日本人の平均が25くらい。21~29であれば自己肯定感の中間ゾーン、20以下は低めゾーン、30以上は高いゾーンになります。
自己肯定感といっても色々ある
はじめに自分の自己肯定感がどのくらいなのかを測定してきましたが、そんな自己肯定感にはそもそもいろいろあります。
さて、先ほどの採点を終えて自分の点を平均と比べてみてどう感じたでしょうか?
実際このテストをやってみると、自分は自己肯定感が低いと思っていたけど思ったより高かった人、反対に自分は自己肯定感が高いと思っていたけど低いゾーンだったという人もいることでしょう。
そして、自分が思っていた意味での「自己肯定感」とこのテストで測れる「自己肯定感」は別物なのではないかと思った人もいるかもしれません。
自己肯定感の定義には様々なものがあり、いくつかの異なる要素から成り立つものだと考えられています。つまり、自己肯定感の定義にはいろいろあるので、どれが正しい定義なのかとモヤモヤするのはごく自然なことだといえるのです。
だから自己肯定感というのはよくわからない感じがするのか。
そこで大事になってくるのが、数ある自己肯定感の定義の中から、追い求めるべき自己肯定感がどれのなのかを見極めようとする視点です。
分かりやすく言うと、自己肯定感の中にも「良い自己肯定感」と「注意が必要な自己肯定感」があるという感じ。その中から「良い自己肯定感」を手に入れようとするのが大事になります。
求めるべき自己肯定感は外発的な報酬からは育たない
ここまで見てきた求めるべき「良い自己肯定感」は「外発的な報酬」からは育たないというお話に移ります。
ここでいう「外発的な報酬」とは、テストでいい点を取った、売り上げ目標を達成した、給料が上がった、褒めてもらったというような、業績や成績、他人との比較や高評価、お金やステータスなどのことを指します。
これは自分が勉強や仕事をすること自体で得られる「内発的」な満足感とは対照的に、自分がやった勉強や仕事についてくる「おまけ」の報酬になります。そして「外発的な報酬」を得ることで、ポジティブな気分になり自己肯定感が高まるという訳です。
たしかにテストでいい点数を取ったり給料が上がったりすると自己肯定感が高まる気がするのもわかる。
だからこそ「外発的な報酬」に基づく自己肯定感の高まりには注意が必要となります。ここで得られる自己肯定感というのは、短期的には強いが長期的に依存していると心身ともに悪影響を及ぼしてしまう危険があります。
外発的な報酬ばかりに頼って、自己肯定感を高めることは避けなくてはならないのです。
ありのままの自分を受け入れよう
ここまで業績やお金、他人との比較による外発的報酬に依存した自己肯定はダメと言う話をしてきましたが、求めるべき自己肯定感とは結局どのようなことを指すのでしょうか。
それは実は至ってシンプルで、「現実の自分をありがたく思う気持ち」のことを指します。(心理学的に言うと、「自己受容」と「自己価値」のこと)
まずは「自己受容」。自己受容というのは、ポジティブな自分もネガティブな自分もありのままの自分を受け入れることで、成りたい自分や理想の自分ではなく、現実の自分をそのまま受け入れる力のことです。
これまでの研究で「自己受容」ができる人は、精神的に安定していて幸福感が高く、逆にそうでないとストレスが高く、うつ病のリスクも高まることが分かっています。
つまり、自分のネガティブな部分も現実として受け止める力が必要ということです。
「自分の現在のありのままを受け入れるとき、自分が変わる」
カール・ロジャース(臨床心理学者)
さらには、自己受容感が高いと自分の心も体もいい方向に変えていく力を持つことにも期待が持てます。
続いて2つ目の要素である「自己価値」。ポジティブもネガティブも自己受容したうえで、その自分に価値、つまり「自己価値」を見つけることが重要となります。
仕事でミスをしてしまい落ち込んだけど、明日からまた頑張ろう。こんな風にへこんでもすぐに立ち直れる自分のメンタルは「ありがたい」。まだまだ必要なスキルも身に付いていないし成績も悪い。でも将来の目標にちゃんと取り組んでいる自分が「誇らしい」。
こういった自分に対してありがたいと思ったり、誇らしく思う気持ちのことを指します。この自己価値を感じられないと、うつ病や不安症になってしまうリスクが上がり、逆に自己価値を感じている人たちは、幸福感が高くストレスにも耐えられるメンタルの強い心の持ち主であることが研究から分かっているといいます。さらに、自己価値を感じていると勉強の成績や仕事の業績も上がるという報告もあるそうです。
自己価値って大事なんだなぁ。
まとめると、求めるべき自己肯定感というのは「現実の自分をありがたく思う気持ち」「自己受容」と「自己価値」が基本要素であり、それぞれ心と体にいいことがたくさんあるということになります。
この点を踏まえて、以下では「自己受容」と「自己価値」を身に付ける効果的な方法を紹介していきます。
人に優しくすれば自己肯定感が上がる
人に優しくすれば自己肯定感が上がります。というお話。
実は自己肯定感というのは、自分が周りから受け入れられていると感じると高くなり、周りから受け入れられていないと感じると低くなります。
これを言い換えると、周りの人から「受け入れられている」と感じることができるようになるにはどうすればいいのか?というのがポイントとなります。
これについて心理学の研究で分かった最も効果的な方法は、利他的マインドを持つことです。
分かりやすく言うと、人に対して優しい気持ちで親切な行動をとるようにすることが、自己肯定感に繋がるということ。
なぜなら、優しさというのは周りに受け入れられるために重要な要素だからです。
自分が人に優しくしたからといって相手がどう思うかはわからないかもしれません。しかし周りが実際にどう思うかは問題ではありません。重要なのは、周りにどう思われているかについて自分がどう感じるかということです。
つまり、自分は周りに優しくしている方多分受け入れられているだろう、と自分が感じていればオッケーということになります。
利他的マインドで回りに接することで、周りから嫌われているかもとか、どう思われているんだろうという不安な気持ちが解消され、結果的に自己肯定感が上がるという訳です。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。今回は「自己肯定感」をテーマに、自己肯定感の測定を行うことからはじめ、具体的にどのような自己肯定感をどのように高めていけばいいのかについて紹介してきました。
自己肯定感という言葉だけだと抽象的な印象を持っている方にも、何となくイメージを感じてもらえたらなと思います。
私自身は自己肯定感はとても高いという意識もあり、実際に今回紹介したテストの得点も高かったのですが、これには外的要因、これまでの環境で大きく左右されるのではないかと考えています。
これまでに「自己肯定感」という言葉の通り「自己の肯定」を自分自身でどれだけしてきたか、そしてもっと影響されているだろうという点は、他者からの肯定をどれだけされてきたかというところです。
自己肯定感という言葉ですが、実際には他者からの肯定「他者肯定感」の方が言葉的にはあっているのではないかなとも感じています。
そんな自己肯定感ですが、今回紹介したように今からでも意識的に高めていくことも可能だといいます。
外発的な報酬で高めるのではなく、人に感謝をしたり優しくしたりすることによって「良い自己肯定感」を高めていってはいかがでしょうか。
生きているだけで素晴らしい。みんなが互いに肯定し合えばいいじゃん?
ではまた。
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