西野亮廣『夢と金』を読んで感じたこと【お金が尽きると夢も尽きる】

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本の紹介

少し前にキングコング西野亮廣さんの書籍「夢と金」を読みました。

彼のほかの書籍も以前から拝読していて、彼の書く書籍ならではの視点の鋭さや実際に行動している姿に興味を持ち、今回の本にも手を取ってみました。

今回は「夢と金」を読んで感じたことを、印象に残った言葉と気づきとともに一つの記事にまとめたいと思います。

今回紹介する書籍「夢と金」
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「夢と金」を読み終えた印象

「夢と金」を読み終えた最初の正直な感想としては、

かねかね
かねかね

結構過激に言い切ってくるな…!

です。ですが「言っていることは確かに正しい、なるほど」と。そう思わされてしまう内容でした。

理想論ではなく、現実を生き抜くために知っておかなければならない「真実」。そして「夢をかなえる力」ではなく「夢を守り抜く力」を教えてくれるのがこの本の魅力です。

印象に残った7つの言葉と気づき

実際に本を読み「いいな!」「なるほどな!」と印象に残ったところを7つ紹介します。

「夢」と「お金」は相反関係にない

「夢か?金か?」という議論をキミのまわりの連中は繰り返すだろう。耳を傾ける必要はない。あんなのは全て寝言だ。「夢」と「お金」は相反関係にない。僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。

「夢と金」本書より引用

”「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。”

この言葉にはハッとさせられました。

多くの人が「お金のために夢を諦めた」といいますが、本当は「お金を知らなかったから夢を守れなかった」だけなのかもしれません。

夢をかなえるためにこそ、お金を学ぶ必要があり、”お金は夢を支える道具である”という視点がこの本の核心になります。

知らないものを否定するな

知らないものを否定するな。中身を確認せず、批判を繰り返せば、必ずシッペ返しが来る。それが人の命に関わっている場合もある。恥じろ。そして、無知を撒き散らす自分は今日で終わらせろ。

「夢と金」本書より引用

「よく知らないものを叩く」「成功者を疑う」そう言った反応が当たり前になっている昨今、この言葉は痛いほど刺さるはずです。

まずは”知る努力”をすることから。それが”夢を追う人”にとっても”批評する人”にとっても必要な姿勢だなと思いました。

「ラグジュアリー」と「プレミアム」の違い

「プレミアム商品」の値段を決めているのは「お客さん」。競合商品と比べ、「コッチの方が、コレぐらい便利だから『プラス300円』でも納得だけど、『プラス500円』はチョット……」といった感じで、お客さんの納得感がそのまま相場になるので、機能が跳ね上がらない限り、値段が跳ね上がることはない。お客さんが値段を決める商品の値段を上げるには「理由」が必要になってくるんだ。一方「ラグジュアリー商品」の値段を決めるのは、ラグジュアリー商品を取り扱っている人間だ。「機能」に値段が紐づいているわけじゃないので、売り手の「言い値」になる。だから、値段は跳ね上がるんだけど、高値をつけたところで「買う人」が一人もいなかったらバカヤロウもいいところ。

「夢と金」本書より引用
  • プレミアム商品の値段はお客さんが決める
  • ラグジュアリー商品の値段は作り手が決める

お客さんの納得感に依存する”プレミアム”と、自分の信念で価値を提示する”ラグジュアリー”。

ラグジュアリー商品には「買う人」がいます。売り手の言い値なのに買う人が存在するのです。その理由を本書では詳しく説明されていたので、そこも併せて実際に読んでみてもらいたいです。

「知る人ぞ知る」ではラグジュアリーにならない

ラグジュアリーを作るには、このように「[認知度]-[普及度]」の値を大きくする必要がある。時々、地方の伝統工芸品を売り込む時に、「知る人ぞ知る」みたいな打ち出し方をしていたりするけど、ラグジュアリーを目指すのならば、あのやり方は間違いだ。その工芸品のことを5人が知っていて、その数が5個だったら、「5-5」だから、その工芸品のラグジュアリー価値はゼロになる。当然、価値が低いものは高く売れないので、その工芸品は「たくさん売らなきゃいけない(薄利多売)」というゲームに参加させられる。

「夢と金」本書より引用

”5人が知っていて、5個しかないなら、その価値はゼロになる。”

限定的なものこそ価値がある、そんな思い込みを覆された一節です。”知ってもらう努力”を怠らないことが本物のブランドづくりだといえるなと思いました。

「オーバースペック」は自己満足

満足ラインを超えた技術(パフォーマンス)の名は「オーバースペック」と呼ぶ。「オーバースペック」は自己満足であり、お客さんの満足度にはカウントされない。

ファンは「安く買いたい人」じゃない。ファンは「応援したい人」だ。

「夢と金」本書より引用

”「オーバースペック」は自己満足。”

この言葉にもハッとさせられました。確かにお客さんの立場に立った時に「いやその方向は求めてないんだよな」ってことがある気がします。

提供する側に回る時、「誰のための努力か」を忘れずにいることが大切だと思います。”応援したい”と思ってもらえる関係性をどう築くかを考えることが大切です。

「不便」は、デザインできる

人類誕生から今に至るまで、不便のないところに、コミュニケーションは生まれていない。そして、昨日で差別化を図れなくなった現代においては、その「コミュニケーション」こそが最大の付加価値になっている。いたずらに「不便」を取り除くな。「機能」しか売れなくなる。キミの商品の中に「不便」を戦略的にデザインするんだ。

「夢と金」本書より引用

”不便のないところに、コミュニケーションは生まれていない。”

機能ばかりを追求していたら、人類間での交流が消えてしまう。「不便だからこそ人が関わりあう」という視点には目からウロコでした。

仕事でも人間関係でも、”あえての不便”が価値になることもあるのだなと思いました。

「やりたいこと」は行動の先にしか生まれない

「やりたいこと」は、ある日突然降ってくることはない。ある日、突然「モチベーション」がムクムクと湧いてくることもない。いつだって「やりたいこと」や「モチベーション」を生んでくれるのは、「小さな結果」だ。アクションを起こして「小さな結果」が出た時に、「もっと結果を出して、もっと気持ち良くなりたい」という気持ちが生まれ、それが「やりたいこと」や「モチベーション」に繋がる。

「夢と金」本書より引用

”行動して、小さな結果を感じて、また動く。”

「やりたいことを探す前にまず動く、やってみる」ということはよく自己啓発系では言われることですが、これが”わかっているけどできない”という人は多いと思います。

けどやるんです。まずやってみるんです。頭で考えるよりもまず手を動かす。夢を現実に近づけたいのなら、本当にそう思っているのなら結局はそこに行きつくのだなと改めて思いました。

この本から受け取ったメッセージ

「夢と金」は、夢を叶えるための本というより、夢を守り抜くために現実で必要なことを教えてくれる指南書のような一冊に感じました。

少し言葉が強いと感じる描写もありますが、奥にはやさしさも感じられます。そこが西野さんの著書の個人的に好きなところでもあります。

夢を追う人に対して、「ちゃんとお金を学べ」と背中を押してくれるような内容でした。とてもおすすめの一冊です。

読んでみようかなと思ってくれたあなたへ

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。今回は西野亮廣さんの書籍「夢と金」の感想記事を書いてきました。最後にまとめです。

  • 夢とお金は対立しない
  • 知らないものを否定しない
  • モチベーションは行動からしか生まれない

もし今、「やりたいことがあるけどお金の壁を感じている」「夢を追うことが怖い」

そんな気持ちを抱えているのなら、この本はその迷いを整理してくれると思います。

「なるほど!」と新たな視点をもたらせてくれる内容も豊富なので読んでいて飽きもせずとても面白かったです。おすすめの一冊なのでぜひ手に取って読んでみてください😊

書籍情報
  • タイトル:夢と金
  • 著者:西野 亮廣(にしの あきひろ)
  • 出版社:幻冬舎
  • 発売日:2023年4月19日
  • ジャンル:ビジネス・自己啓発

夢と金は両立する。今日もかねかねしていこう()

ではまた。

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