朝の一杯、仕事の合間の一杯、休日のリラックスタイムの一杯。
私たちの生活に欠かせない「コーヒー」を、株主優待でお得に楽しめるとしたら魅力的だと思いませんか?
この記事では、コーヒー好きの方にぜひ知ってほしい”株主優待銘柄3選”を紹介します。
「株を持つと優待でコーヒーがもらえる・カフェで使える」そんな身近で実用的な投資を切り口に、銘柄ごとの特徴と注意点を整理しました。
ちなみに先日はコーヒーの淹れ方の記事を書きました。よかったら併せてお読みください。
株主優待でコーヒーをお得に楽しもう
まずは身近なところから。日本の株式市場には、コーヒーに関する株主優待を実施している企業がいくつもあります。株を持つだけで、自宅やカフェでコーヒーが楽しめるのは大変魅力的です。

どんな株主優待があるのか見ていきましょう!
コメダホールディングス(3543)

まず紹介するのが「シロノワール」でおなじみのコメダ珈琲。
株主優待は、プリペイドカード「KOMECA」に電子マネーがチャージされ、全国の店舗で使用することができます。モーニングやスイーツを優待で楽しめるのが利点です。
権利確定日は2月末と8月末の2回。
- 100株以上保有で1,000円分(2月と8月で年間2,000円分)
- 300株以上保有で2,000円分※こちらは3年以上保有の長期保有特典(2月末)
優待をもらうために必要な投資額:30万円ほど(2025年9月時点)

購入を検討する上での注意点
魅力的な銘柄ですが、いざ購入する際には以下の注意点をご自身で判断ください。
- 出店余地の頭打ち:すでに郊外を中心に全国展開が進んでおり、新規出店余地が今後縮小する可能性あり。成長性が鈍化するリスクもあります。
- 人件費・原材料高騰:コーヒー豆や小麦などの食材価格、また最低賃金の上昇が利益を圧迫する恐れあり。
- フランチャイズ依存:フランチャイズ比率が高いため、加盟店の経営状況やロイヤリティの仕組みに左右されやすい。
どの銘柄にもリスクはありますので、それを踏まえた上でいいなと思ったら購入してみるのもよいかもしれません。

現在2025年9月までのチャートはご覧の通り。綺麗な右肩上がりで成長し続けています。
現在のチャートはこちらから(※株探のリンクに飛びます)

コメダファンは優待で利用できたら喜びが格別かも!
キーコーヒー(2594)

続いて紹介するのは創業100年以上の老舗コーヒーブランド、キーコーヒー。
株主優待は、自社製品のコーヒー豆やドリップバッグの詰め合わせが届きます。普段は手に取らない商品たちに出会えるのも楽しみの一つになるでしょう。
権利確定日は9月末。
- 100株以上保有で1,000円相当
- 200株以上保有で2,000円相当
- 300株以上保有で3,000円相当
- 1,000株以上保有で5,000円相当
優待をもらうために必要な投資額:20万円ほど(2025年9月時点)
公式サイトに部主優待の詳細が載っていました→公式サイト株主優待情報

購入を検討する上での注意点
魅力的な銘柄ですが、いざ購入する際には以下の注意点をご自身で判断ください。
- 原料価格の変動:コーヒー豆は輸入依存で、気候変動・為替相場による価格変動リスクが大きいです。→利益率が読みづらい。
- 国内市場の伸び悩み:日本のコーヒー需要は成熟期、人口減少が長期的には逆風ではある。
- 設備投資の負担:焙煎設備や物流コストがかかるため、投資タイミング次第で業績がぶれやすい。
どの銘柄にもリスクはありますので、それを踏まえた上でいいなと思ったら購入してみるのもよいかもしれません。

現在2025年9月までのチャートはご覧の通り。ヨコヨコなチャートで10年間。これを安定ととらえるか、成長鈍化ととらえるか。
現在のチャートはこちらから(※株探のリンクに飛びます)

キーコーヒーの関連商品の詰め合わせが気になる人は検討。
ドトール・日レスホールディングス(3087)

続いて紹介するのはドトールやエクセルシオールカフェを展開する企業、ドトール・日レスホールディングス。
株主優待は、グループ店舗で使える優待カードがもらえます。街中で気軽に利用でき実用性が高いのが魅力といえるでしょう。
権利確定日は2月末。
権利確定日は2月末。
- 100株以上保有で1,000円相当
- 300株以上保有で3,000円相当
- 500株以上保有で5,000円相当
優待をもらうために必要な投資額:30万円ほど(2025年9月時点)

購入を検討する上での注意点
魅力的な銘柄ですが、いざ購入する際には以下の注意点をご自身で判断ください。
- 競合激化:スターバックスやコンビニコーヒーとの価格・品質競争。特に低価格帯ではコンビニに顧客を取られやすいという側面がある。
- 外食産業全般のリスク:景気後退や外食需要の低迷で来店数が減少するリスク。頃中のような突発的需要減のリスクもあり。
- ブランド再成長の課題:ドトールは老舗チェーンとしては認知度は高いが、若年層へのブランド訴求が弱まりつつある。新業態開発の成果次第で評価が変わる可能性あり。
どの銘柄にもリスクはありますので、それを踏まえた上でいいなと思ったら購入してみるのもよいかもしれません。

現在2025年9月までのチャートはご覧の通り。コロナショックをしっかり食らった後株価回復、2017年末ごろにつけた最高値にも迫っています。
現在のチャートはこちらから(※株探のリンクに飛びます)

チャート的には面白いかも。ドトール好きは要チェック!
おまけ:世界市場とコーヒーETFの話
コーヒーは世界で最も取引量の多い農産物の一つで、ニューヨーク市場やロンドン市場で先物として価格が決まります。
かつて米国には「iPath Coffee ETN(ティッカー:JO)」という、コーヒー豆の価格変動に連動する金融商品がありました。しかし2023年に償還され、現在は購入できません。
ETFそのものは無くなってしまいましたが、コーヒー豆の価格は天候や世界の需要によって変動することに変わりはありません。株主として応援する企業を選んだり、ニュースで世界市場の動きをチェックするだけでも、コーヒーの楽しみ方が広がります。

投資の世界でもコーヒーは注目されているということを豆知識的に知っておくだけでも◎(豆だけに☕)
「好き」を投資に変える楽しさ
投資というと難しそうに聞こえますが、実際には「自分の好きなもの」から始めるのが一番続きやすいと思います。
- 好きなカフェの株を買って応援する
- 優待で実際にコーヒーを楽しむ
- 世界市場のニュースを「自分ごと」として感じる
こうした一歩が、投資を”堅苦しいもの”から”暮らしを彩る趣味”へと変えてくれるのです。
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。今回はコーヒー好きにおすすめの株主優待銘柄について解説しました。
コーヒーは私たちの心をいやす飲み物であると同時に、投資の世界とも深いつながりを持っています。
- 株主優待で身近にお得に楽しむ
- コーヒーの世界市場から情報を学ぶ
そんな二つの楽しみ方を知ることで、毎日のコーヒータイムが少し特別なものになるかもしれません。
最後にまとめの表を載せておきます。いま一度ご確認ください。
銘柄 | 優待内容 | 権利確定日 | 株価水準(2025年) | 注意点 |
---|---|---|---|---|
コメダHD | KOMECAカード 2,000円分 | 2月末・8月末 | 約2,800〜3,000円 | FC依存・原材料高騰 |
キーコーヒー | 自社製品詰め合わせ | 3月末 | 約2,000円 | 為替・市場成熟 |
ドトール日レス | 優待カード 2,000円分 | 2月末 | 約1,500円 | 競争激化・ブランド力 |
「飲んで楽しむ、投資として味わう」
コーヒー好きだからこそできる、新しいライフスタイルを始めてみてはいかがでしょうか。
とまあうまくまとめてみましたが、何はともあれ投資は自己責任自己判断余剰資金で。
投資が堅苦しいと思っている人には、日本株の優待はとっつきやすくおすすめです!ぜひご検討を。
一緒にコーヒーライフを楽しみましょう!ホッと一息☕
ではまた。
コメント