新しいものを買ったり、新しいことを始めたりしたときに「よし!今日から沢山毎日やるぞ!」と無性にやる気が出る経験をしたことはありませんか?
しかし数日後にはその熱が冷めてしまい「最初なあんなにやる気があったのに、、」なんて思うこともあるはずです。
今回はそんな、新しいことを始めるときに無性にやる気が出る理由とやる気を維持して続けるコツについて記事を書いていきます。ぜひ参考にしてみてください。
なぜ新しいこと始めるとやる気が出るのか?

なぜ新しいことを始めると無性にやる気が出てくるのでしょうか。これには様々な理由がありそれぞれ名前が付けられているもがあるので、それを紹介します。
新奇性効果
まずは新奇性効果というものから。
新奇性効果とは、人が新しいものや体験に触れたとき一時的にモチベーションや集中力が高まる心理現象のことです。
人間の脳は「変化」に敏感で、新しいものに出会うとドーパミンが分泌されます。その結果「やってみたい!続けたい!」という気持ちが自然に湧いてくるのです。
ハネムーン効果
続いてはハネムーン効果。
ハネムーン効果とは、新しい出来事や環境の初期段階で、気持ちが盛り上がり、モチベーションや満足度が高まる心理現象のことを言います。名前の通り「新婚の最初の頃は幸せいっぱいだけど、時間が経つと落ち着いていく」ことに由来しています。
脳のドーパミン作用
続いては脳のドーパミン作用。
ドーパミンは脳内で分泌される「神経伝達物質」の一つで別名幸せホルモンややる気物質とも呼ばれます。
脳のドーパミン作用とは、「これからどうなるのだろう」という期待がドーパミンを分泌し、やる気を増幅させるというものです。
これら効果の具体例を紹介

新しいことを始めるときにやる気が出る現象の具体例を簡単に紹介します。「あるある」「分かる分かる」と思いながら見ていただけたらと思います。
新しいノートや文房具を使い始めたとき
新しいノートを買ったその日は「字をキレイに書こう」「勉強を頑張ろう」と思う。新しいペンを手に入れると、意味もなくメモを取りたくなる。こういった経験をしたことがあるのではないでしょうか。
これは、ノートやペンの新鮮さがやる気を引き出しています。
新しいジムに入会したとき
入会したときは毎日のように通うが、1か月後にはほとんど通わなくなってしまう。こんな経験をしたことがある人も多いはず。
これは「新しい場所・新しい自分になれる感覚」がやる気を高めています。
転職・異動など新しい環境になったとき
転職して最初の数週間は「仕事頑張ろう!」とモチベーションが高まる。異動した直後は「新しいメンバーと良い関係を作ろう」と前向きになる。そんな思いになったことがあるのではないでしょうか。
これは新しい環境への適応欲求とワクワク感がやる気を生んでいます。
ゲームの新作を買ったとき
新しいゲームを買ったその週末は寝るのも忘れて遊ぶ。でも1か月後にはプレイ時間が減っていきしまいにはやらなくなってしまう。そんな経験をしたことがないでしょうか。私はあります分かります(笑)
これは「新しい刺激」が強くドーパミンを分泌しています。
恋愛や人間関係の初期
新しい恋人ができた直後は毎日が楽しく何をしてもワクワクする。しかし数か月経つと慣れが生じて落ち着いていく。これもわかる方が多いのではないでしょうか。
これh「新鮮な相手との交流」がモチベーションのエネルギー源になっています。
やる気を持続し習慣化するにはどうすればよいか?

最初だけやる気が出る現象にどのようなものがあるか紹介してきましたが、それを踏まえたうえで、ではどうすればやる気を持続できるのでしょうか。
小さな習慣に落とし込む
人間の脳は「大きな負担」を嫌う一方で「小さな負担」なら受け入れやすくなります。つまり”ハードルを下げる”ことで継続のスイッチを入れるのが習慣化の第一歩となります。
勉強で習慣化したいなら…
勉強で習慣化したいなら、「毎日1時間は勉強しよう!」と意気込んでもうまくいく確率は下がります。そうではなく「テキストを1ページだけでも読もう!」こうすることで、1ページさえ読めれば、「ついでに2ページ目も読もうかな」といった感じで弾みがつき、結果的に習慣化へとつながっていきます。
運動で習慣化したいなら
運動で習慣化したいときも考え方は同じです。「毎日30分走ろう!」では次第にしんどくなってきたり気分でないときにできません。「ランニングシューズを履いて外に出る」と決めて何とか頑張って外に出るだけでも自然に歩いたり走ったりしやすくなります。
小さな行動を繰り返すことで、やる気がなくても自然と続けられるようになります。
環境を整える
習慣を続けるには環境を整えることも重要です。やる気だけに頼っていると、気乗りしないときに習慣が途絶えてしまう可能性が高まります。そこで環境を工夫することで「自動的に続けられる仕組み」が作れるのです。
ここで言う環境を整えるとは、
- やりたい行動をしやすくする
- やめたい行動をしにくくする
工夫をすることを指します。
勉強を習慣化したいなら…
勉強を習慣したいなら、教科書が本棚の奥にあるようでは難しいです。そうではなく勉強机の上に開いたまま置いておくことで、勉強に取り掛かる最初の一歩のハードルを劇的に下げます。見える場所にあるだけで「ちょっとやろうかな」と思いやすくなるはずです。
運動を習慣化したいなら…
運動の場合も同じで、運動をする際には着替えや靴などを探したり出したりするところから始めているようでは継続は難しくなります。そうではなく、例えば朝運動することを習慣化したいのなら、前日に着替えと靴を出しておくことで「準備のめんどうくささ」をなくすことで行動に移りやすくなり、結果として続けることができるようになります。
習慣は「意志の力」で頑張るより、環境で自動的にできるようにするのがおすすめです。行動をしやすくする工夫と悪い習慣をしにくくする工夫をセットで考えることで、継続力が増すでしょう。
最初のブースト期に習慣化に全振りする
最初にやる気が爆発している段階が習慣化には大変重要な時期になります。この最初の勢いがある時期が考えてみれば当たり前ですが、一番行動しやすく習慣化のチャンスになるのです。つまりこの時期に「続ける仕組み」と作ることがポイントになります。
勉強を習慣化したいなら…
最初のやる気MAXの時に、毎日テキスト1ページだけでもやるようにし、ついでに勉強机を整えます。こうすることで結果的に「机に座るだけで勉強が始まる習慣」が身につきます。
運動を習慣化したいなら…
例えばジョギングを習慣化したい思うなら、始めたての段階で、毎日軽くジョギング5分を設定しましょう。そして前日に着替えと靴を用意することを続けます。結果的に「準備するだけで運動が始まる」状態を習慣化できます。
最初のやる気を最大限に活かすことが、三日坊主を防ぐ最短ルートなのです。
まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。今回は、新しいことを始める時に無性にやる気が出る理由と続けるコツについて解説してきました。何か少しでも役に立つところがあったら幸いです。
新しいことを始める時に生じるやる気は自然な現象です。ですがそのままにしておくとそのやる気は消滅します。そうならないために、最初の勢いを活かして次の3つを意識すると、やる気を持続させ習慣化しやすくなります。以下まとめです。
- 小さな習慣に落とし込む→「やる気ゼロの日でもできるレベルまで落とす」
- 環境を整える→自動的に行動できる状態を作る
- 最初のブースト期に全振りする→成功体験の仕組みを最初に作ってしまう
全部をまとめると、小さく始めて、環境を整え、最初の勢いを習慣化に活かすことが続けるコツになります。
一緒に継続していきましょう。
。。とはいったものの、私かねかねは習慣化自体はそこまで苦ではなく、どちらかと言うと得意な方です。習慣化に関した書籍やYouTubeの動画をたくさん見て自分に合ったものを模索してきました。
確かに上記で紹介したものは習慣化するにはとてもおすすめの方法で、私自身も取り入れていて効果を実感しています。
だがしかし。結局これではないかなと思うことを最後に話して終わりたいと思います(あくまで持論です)。
やる気次第でしょ。
物事を続けたいとき、最後の砦はやる気。すなわち自分自身の意思次第だと思うのです。よく巷で「早起きしたいんだよねぇ」「読書しないとなー」「ダイエットして痩せなきゃ!」と聞こえてきますが、
それ本当に思ってる?口だけじゃない??
と。本当に強く思っていてどうしてもやらなくてはならない状況ならすでにやっているはずです。けれどやっていない。つまりやった方がいいとは思っているものの、自分は多少のストレスを感じてまでやりたくない。もっと他の事(ダラダラ)を優先したいと思っているからできていないのでは。そう思ってしまうのです。
最後は少し根性論的な話になってしまいましたが、今回紹介した継続のコツはあくまでも当の本人にやる気がある場合の話です。無理にやりたくないことを無理やり継続する必要はないと思います。自分でやりたい、続けたいと強く思うようなことがあれば、これらの方法を組み合わせて継続をしていってもらえたらなと思います。
そんな私も早起きのレベルが落ちている。筋トレもサボりがち。読書量もかつてより減っている。人のことを言う前に自分がやれと。でもこれもやりたいという意思が昔よりも弱くなっているからなのではないのかな。新しい事をやることでやる気を高めていこう。
ではまた。
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