投資家に共通する21の誤り

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投資家に共通する21の誤り

「短所は気にせず長所を伸ばせ」これはとても素晴らしい考え方ではある。

しかし、株式市場において必要な考え方は「弱点を鍛えて強みに変えよう」である。

今回は、こちらの本 

『オニールの成長株発掘法』から、「投資家に共通する21の誤り」を紹介します。

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はじめに

株式市場で損失を出したり二流の結果しか達成できないのは、失敗する回数が多すぎるからであると本書では言われています。

投資家の98%が侵す圧倒的に多い過ちは、株の売買をどこで間違えたか、そして大きな成功を収めるためにしてはならないことや、逆にこれから始めなければならないことは何か、ということを学ぶ時間を十分持っていないことなのです。

投資家が犯す典型的な過ちを避けることがマーケットでの成功につながります。

以下、ひとつひとつ見ていきましょう。

投資家に共通する21の誤り

1.今なら少額の損失ですむところなのに、かたくなに含み損を持ち続けてしまう

ほとんどの投資家は、今手仕舞えば少ない損失で済ませることができるのに、人間の弱点である感情に支配されてしまう。

損失を確定したくないので、時が解決してくれるのを願って待ち続け、しまいには損失がどうしようもないほど大きくなりすぎて打撃を受ける。

これは投資家ならだれもが犯す最大の過ちだろう。

どんな銘柄にも投機的で大きなリスクが潜んでいることを理解していないのだ。

損失は常に少額に抑えるべきで、これに例外などあってはならない。

かねかね
かねかね

損失は常に少額で抑えるべき。損切り、やはり大事。

2.株価が下がっているときに買い、自ら悲惨な結果を招いてしまう

下落している銘柄は、数か月前と比べると安いのでお買い得に思えるかもしれない。

突如急落して最安値を付けたものを、非常に安そうだという理由から銘柄を購入する。

このような行為は、猛スピードで落下するナイフを素手でつかもうとするのと同じくらい無謀である。

かねかね
かねかね

落ちるナイフで血だらけにならないように。

3.平均価格が上がる増し玉をするのではなく平均価格が下がるナンピン買いをしてしまう

40万円で買った株を30万円でナンピンをして平均価格を35万円に下げるのは、負け株を追いかける行為といえる。

この素人的な手法が深刻な損失を生み出す。

たとえその株数が少なくても、あまりの損失の大きさにポートフォリオ全体が悪化してしてしまう。

かねかね
かねかね

ナンピンは逆張り手法。損失を拡大させるリスクもある。

4.チャートの見方を学ばずに、正しいベースからブレイクして新高値に向かった銘柄を買うことを忘れてしまう

新高値を付けた銘柄は高すぎるというのが大衆の意見のようだが、個人的な感覚や意見などはマーケットの動向に比べるとはるかに感情的で正確性に欠ける。

たとえ強気相場でも、株を買う最高のタイミングはもみ合いか、あるいは最低7~8週間続いた「ベース」から始めて株価が上にブレイクしたときである。

下落している銘柄を安く買いたいという考えは捨てるのだ。

かねかね
かねかね

下落している銘柄には、理由があるということ。

5.銘柄選択の基準が洗練されておらず、成功する企業の見極め方がよくわかっていないために、買う時点ですでに失敗している

重要なファンダメンタルとそうでないものを理解するのは必須である!

あまりに多くの投資家が三流以下の話にもならないような銘柄を買う。

また、投機性が高かったり、低品質でリスクの高いハイテク銘柄に偏りすぎる投資家もいる。

6.マーケット全体に関する細かい法則を知らないために、調整に入っているとか、下落が最終局面に入ったとか、新たな上昇トレンドが確認できた、という判断ができない

含み益を大幅に減らしたり、大きな損失から口座を守りたいと思うなら、マーケットがいつ天井を付けたか、あるいはいつ転換期を迎えてそこから抜け出たのかを認識できることが重要だ。

自分の意見や感覚で判断してはならない。

きちんとしたルールを学び、それにきちんと従うのだ。

かねかね
かねかね

ルールを学んでしっかり実行する。これがまた難しい。

7.自分が決めた売買ルールに従わないせいで失敗が増えてしまう

どんなに信頼できるルールを作っても、それに従う決断力と自らの戦略を実行する規律を持たなければ何の意味もない。

8.どの銘柄を買うかだけを重点的に学んでいた、ひとたび買った銘柄をいつどのような状況で売るべきかを理解していない

ほとんどの投資家は株を売るためのルールや計画を持っていない。

つまり、成功するために必要な勉強の半分をおろそかにしているのだ。

9.質の高い企業で優秀な機関投資家が大量購入していることの重要性を理解していないだけでなく、銘柄選択と売買タイミングで大幅に改善させるにはチャートの見方を学ぶことが重要であることを理解していない
かねかね
かねかね

機関投資家が大量購入することには、何か理由があるということ。

10.株価の高い銘柄を少数買うのではなく安い銘柄を多く買ってしまう。

多くの人が安い株を100株などの単位で買う方が賢いと思っている。

同じ資金でもより多くを手に入れた気分になれるからだ。

だが実際には株価は高くても質の良い優秀な業績の企業を10株などで買う方が、よい結果になる。

投資をするときは、変える株式数ではなく投資額で考えることだ。

最も安い商品ではなく買える最高の商品を買うのである。

低位株を買いたがる投資家が多いが、安い銘柄にはそれなりの理由がある。

プロ投資家や機関投資家が低位株に投資することはほとんどない。

かねかね
かねかね

安い銘柄にはそれなりの理由がある。

11.耳寄り情報、噂、株式分割の発表、そのほかの報道、人に聞いた話、助言サービスの推奨、またはテレビで見るいわゆる市場の専門家と呼ばれる人たちの意見に基づいて買ってしまう

時間をかけて勉強し、学び、確信をもって投資をせずに、誰かが言ったことをもとに苦労して稼いだ資金をリスクにさらそうとする人が多い。

耳にする噂や耳より情報は、とにかく真実でないことがほとんどなのだ。

たとえ真実だ他としても、多くの場合で当該銘柄は期待通りに上昇するどころか皮肉にも下落してしまうのだ。

かねかね
かねかね

他人からの情報を信用しすぎない。自己判断自己責任で。

12.配当金や低いPER(株価収益率)を基準に二流銘柄を選択してしまう

EPS(一株当たり利益)の増加率に比べると、配当やPERの重要性はずっと低い。

株というものは、常にその真の価値に見合う価格で売買されている。

13.手っ取り早く簡単に稼ぎたいと思っている

必要な準備をせず、信頼できる手法も学ばず、重要な投資技術や規律を習得しないまま大金を手っ取り早く手に入れようと考えるのは、破滅への道を突き進むことである。

かねかね
かねかね

そんなに甘くない。

14.名の通った歴史のある企業の株を買ってしまう

最高の投資銘柄の多くは、聞いたこともない新しい企業である。

15.良い情報や助言を見極める(そしてそれに従う)ことができない

友人、親戚、ブローカー、助言サービスなどは、すべて悪い助言の源になりえる。

極めて優れたブローカーや助言サービスというのは、極めて優れた医者や弁護士や野球選手と同じくらい限られている。

16.損失を出している銘柄はいつまでも保有し続けるのに、利益になると少なくてもすぐに利食いしてしまう

つまり、損失を最小限に抑え利益は時間をかけて伸ばすという本来の姿とは全く逆のことをしている。

かねかね
かねかね

損失は最小限に、利益は大きく伸ばす。これが一番難しい。

17.税金や手数料を過剰に気にしてしまう

投資という勝負は、まずは利益を上げるところから始まる。

税金を心配しすぎると、税制優遇を得ようとあやふやな投資判断をしてしまう。

株の売買手数料は、正しい判断や行動をもとに買った株が生み出す利益に比べれば微々たるものである。

かねかね
かねかね

もっと注意を払うことがあるということ。

18.素早く金儲けする方法を求めて、オプションや先物に投資しすぎている

短期オプションは満期日という期限があるため所有者に不利に働く。

ネイキッドオプションの売り(所有していない株のオプションを売ること)を好む投資家もいるが、小さな利益のために大きなリスクをとっているだけである。

かねかね
かねかね

適正なリスクを取ろう。

19.成り行き注文ではなく指値注文で売買している

指値注文を使うということは、上昇するはずだった相場を完璧に捕らえ逃したり、大きな損失を避けるために売りたかったのに売れなかった、というリスクを背負うのだ。

20.優柔不断になってしまい判断ができない

多くの投資家は、買うべきか売るべきか、そのまま保有するべきかを迷っている。

そのような不確かさは判断の指標となる基準を持っていないことを裏付けるものである。

かねかね
かねかね

自分の中の判断基準をもって取引をする。

21.客観的な目で株式を選んでいない

多くの投資家がお気に入りに銘柄を選んで、あとは神頼みをする。

成功する投資家になるには、希望的観測をしたり自分の感覚に頼るのではなく、マーケットに注意を払う必要がある。

マーケットは常に正しいからである。

おわりに

あなた自身の過去の投資に対する考え方や投資方法に当てはまるものがあったでしょうか?

私自身思い当たるものがありすぎて、胸に刺さりまくりでした💦

根拠のない方針やルールは悪い結果をもたらします。

その一方で、根拠のある方針やルールは良い結果をもたらすことも事実です。

今回、このように21個ものケースを紹介したのには理由があります。

特にお伝えしたいものを5つ!とかにしてもよかったのですが、一つでも多くの誤りがあるということに気が付ければいいなとの思いで21個すべてを紹介させていただきました。

これを機に、投資の世界では「弱点を鍛えて強みに変えよう」のマインドでやっていきたいですね。

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